フリーランス歴2年のわたしが直取引案件で生きていくために取り組んだ5つのスモールブランディング

フリーランスという働き方をはじめた私も、気づけば2年が経ち、あっという間に3年生になりました。

私はパラレルキャリアが長かったのですが、フリーランスになってはじめて浮き彫りになる課題もあり、改めてフリーランスとして生きていくために身の回りのことを少しだけ「デザイン」しなおしました。

小さな施策で向上したことがたくさんありますので、ブランディングというには大仰ですが「スモールブランディング」と称してお話したいと思います。

おおまかに分類すると「覚えてほしい」「忘れないで」「続けてもらう」の視点での施策で、ひとことで言うと信頼アップのためにしたことです。今回は5つだけご紹介いたします。

目次

その1:重要!写真の好感度

私の営業ツール(だいたい名刺)には、必ず自分の写真が入っています。
私のSNSや名刺をご覧になったことがある方ならご存知かもしれませんが、わりと盛った写真です。
使用している写真はプロのフォトグラファーに撮影してもらっています。
撮影依頼時のヒアリングにて「信頼性を感じられる写真が欲しい」と伝えました。そして、単刀直入に「なめられない空気感を出したい」とも伝えました。
当時は自分の実力不足もあって、悔しい思いをすることもたまにあったのです。

撮影してもらった写真がこちら。

しっかりした人に見えませんか?
いまは理不尽な悔しい思いをするシーンが激減したのは仕事の経験を積んだことも大きいと思いますが、写真の説得力に助けられた面もあるのではないかと思います。

撮っていただいた写真には風に吹かれているバージョンもあり、インパクト大。

名刺に入れておくと覚えてもらいやすいです。
風に吹かれてますね、…とよく言われます。

信頼度アップ+インパクトで覚えてもらいやすいプロフィール写真です。

その2:SNSのほどよい使い方

写真の話の続きになりますが、Facebookのプロフィール写真もプロのカメラマン&レタッチャーのチームに作成していただきました。
名刺交換をしたあとには、その方とFacebookでつながることも多いです。作成していただいたFacebookのカバー画像は下のものなのですが、印象深い写真ですので、次会う時まで覚えておいてもらえることも多いです。

また、Facebookには定期的に投稿をするようにしています。
日常を投稿したり告知だったりと色々ですが、名刺交換をしただけの方とまた再会できる日までは、少しでもオンラインで交流があると嬉しいなと思って投稿しています。

そして共通点や親しみを感じていただけるようなところが少しでもあったらという思いから、わりと「どうでもいいこと」も投稿します。最近のだと、「令和元年の500円玉さいふに入ってた」とか「うちのねことうちの犬」といった投稿です。
告知も多くはなってしまいますが、日常も織り交ぜるように気をつけています。

Twitterは、得意な知人たちにアドバイスをもらったことがあり実名と写真入りに変えたりもしましたが、今のところFacebookのようにダイレクトにビジネスには活用できていません。でも、クリエイターの仲間と知り合ったり近況を知ったりするにはTwitterは向いてると思います。

その3:企業フォーマットに合わせる

クリエイターの中には、目を引く名刺、奇をてらった名刺を使っている方も多いですね。
私もそういった名刺に憧れるものの、「かなり企業寄り」の名刺を作りました。

定番の配置、住所も電話番号も入れる、顔写真を入れる、文字サイズは小さくなりすぎないように(これでも経営者と名刺交換したときには「私の字ちっちゃ」って思います。もっと文字大きめにリニューアルするかと思案中です。)

企業寄り名刺にしたときに自分なりに気をつけたポイントは「名刺アプリで読みやすい」こと。
名刺の紙をパールな感じにして少しだけクリエイターエッセンスをふりかけています。

また提案資料も少しだけ気をつかっています。
例えば、パワポの比率は4:3か16:9かも会社によって使い分けています。
可能であれば資料の文字の大きさも相手によって変更しています。必要そうな場合は、KeynoteでなくPowerPointで作成したり、と合わせられるところはなるべく合わせます。

あとは、服装。

私はわりとスーツで企業を訪問します。フリーランスやクリエイターは比較的自由な服装で活動している人が多いイメージですが、やはりスーツを着ることで「信頼度が2割増」くらいになっているように感じます。

私は、ビジネスシーンに合った空気を纏うことができる万能アイテム「スーツ」が好きです。

その4:臨機応変に対応できる寄り添い型ディレクション

SNSでの発信も有効ですが、やはり私がいちばん大事にしているのはリアル営業と対面でのディレクション。

会って渡せる、または得られる情報量は圧倒的に対面が勝ります。私はウェブの人ですが、仕事はめちゃくちゃアナログ戦略です。
ウェブからのお問い合わせから発生する仕事はおそらく1割程度でしょうか。私自身が圧倒的なオフライン派だからなのだろうなと思います。

私は自分のこのやり方を「寄り添い型ディレクション」と言っています。

リアルな仕事がはじまったらとにかく大切なのは「傾聴」です。
ユーザーもクライアントもどちらも置き去りにせず三方よしのハッピーな落とし所を見つけるには傾聴しかありません。

オンラインのビデオ会議で円滑に進むシーンであっても、会えばもっと円滑に進むことがたくさんありますし、リカバーしなくてはいけない部分がふと見えたりもします。

例えば、普段気になっているちょっとした作業。
チャットやオンラインミーティングで尋ねるほどではないけれど、本当はもっと効率の良い方法がありそうな気がしているクライアントのAさん。ミーティングをして少し雑談、そのときに「そういえばこの作業って…」と切り出しやすい。
他にも雑談で「あ、じゃあコレも依頼したいな」が生まれやすいのですが、雑談は圧倒的にオフラインが捗ります。

また、寄り添い型ディレクションに必須の傾聴には、さまざまな側面が含まれます。
クライアントさんの会社の規模が大きくなれば「事情」が増えることについても把握しておく必要がありますし、相手の知識量の把握も大切です。
クライアントさんが素人とは限りません、こちらの想像よりはるかに勉強されていることはよくあります。この知識量も傾聴あるのみです。

わたしをリピートしてくれる方の多くは「しっかり要望を聞いてくれる(言うことを聞くという意味ではなく、耳を傾けて理解を示すという意味で)」と、継続の理由を挙げてくださいます。

加えて、ステークホルダーとはできるだけ仲良くなっておくのも大切です。

傾聴することに関しては語るべきことがたくさんあるためまた別で記事を書きたいと思いますが、
とにかく傾聴が土台にあってこそ臨機応変な対応ができるのです。

その5:理念

最後に、理念について。

私はフリーランスになる前に理念を作りました。

いろんなセミナーや勉強会、コミュニティなどで、共通して理念やビジョンについて固めることを推奨していたところが多かったのです。
はじめは会社をおこすわけではないし自営業に理念が必要だとは感じていなかったのですが、考えをあらため独立前に理念を固めました。

色んなキーワードや考えを出し「拡げるキッカケを共創する」という理念を作りました。
これを考える際には自立や共創を大事にしている自分を発見できましたし、いまや仕事をする上での指針ともなっています。

※理念を作る時の深堀りワークもいろんな場所で勉強しましたが、その中で自分に合っていたと思うものがいくつかありますので、また別途ブログでご紹介します。

プロボノ活動や単価が低くても時間を割く場合は、この理念に沿う活動だから。

たまに「おもしろそう」とか「応援したい」だけで活動することもありますが、やっぱり持続するかどうかはこの理念に合うものが鍵となっているように思います。

なぜ理念を私のスモールブランディングのひとつにカウントしたかというと、経営者には、多くの場合理念があります。

私にも理念があると知っていただくだけで、応援していただけたりアドバイスをいただけたりすることが多いです。

理念のおかげで、フリーランスであってもまじめに経営に向き合う経営者のひとりとして扱っていただけることが多くなりました(ここに関してはまだまだひよこなので本当に対等と言えるまでになりたい!)。

そして信頼も増す→仕事につながる、という側面があるかと思います。

ちなみに、私はこの夏に事務所を借りたのですが、そこで大きく信頼性も上がりました。

来社していただく場所があると、今まで想像もしたことがなかったいいことがたくさんあります。ちょっと取引先の方が「午後居てる?」とふらりと相談に寄ってくださったり、気軽に仲間たちと勉強をするために集まりやすくもなりました。先月は職業訓練校からインターン生も迎えることができました。

固定費は不安ではありますが、事務所を借りてよかったと思っています。

いかがでしたか?

このスモールブランディング戦略の全ては「経営者や企業と直取引で仕事をする」という私の方針から生まれました。ですから、toBで仕事をしている会社や先輩クリエイターにとっては当たり前なことだったりもしますが、ちょっとしたポイントに気をつけて、信頼性を積み上げていく私なりのスモールブランディング。

フリーランスクリエイターのみなさんが生きていく上でがんばっているうちの一例として、参考にしていただければ幸いです。

5つのポイントを書いたもののまだまだな部分があったり、できていない日があったりするのも事実。
この戦略が完璧になるように日々頑張っています。

お知らせ

今回記事に書いたことも含め「フリーランスクリエイターの、スモールブランディングで築く2030年に向けてのキャリアデザイン」というタイトルで、お話をします。

2019年12月14日(土)に開催されますCSS Nite in Osaka, vol.53「Girls Nite vol.2」というイベントです。私含め8名の関西のクリエイターがデザインをテーマに語る豪華な顔ぶれのイベントですので、ぜひご参加いただければ嬉しく思います。

ご紹介

写真を撮影してくださったフォトグラファー新レイヤさんのウェブサイトhttps://leiyagraphy.com/
レタッチをしてくださったHisaki Design Worksさんのウェブサイトhttps://hisaki-design.com/

Facebookカバーをプロフィールを作ってくださった詳細はHisaki Design Worksさんのウェブサイトで掲載されていますのでごらんください https://hisaki-design.com/sns-cover-branding/

この記事を書いた人

ウェブデザイン講師&制作を行っています。

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